2日で辞めたバイト代はもらえる?高校生が知っておくべき飲食店の給料と労働の基礎知識
2日で辞めたバイト代はもらえる?高校生が知っておくべき飲食店の給料と労働の基礎知識
飲食店のアルバイトを始めたものの、わずか2日で辞めてしまった場合、給料はもらえるのでしょうか?今回は、高校生の方からのご相談をもとに、アルバイト代の未払い問題や、労働に関する基礎知識について解説します。労働基準法や、未払い賃金への対処法、そして、安心して働ける職場を見つけるためのヒントをご紹介します。
ファーストフード店で2年半働いていたのですが、家から遠い職場だったので(学校から近い)家の近くで新しく探そうと思い飲食店のバイトに面接に行って始めました。
ですが、教えずに怒ったり嫌味を延々言われたり、私が洗い場をしている時に物を流し台に投げ入れたり、常にお客さんが来ていて忙しい職場だと分かっていてもここで続けるのは無理だと思いました。
家に帰って放心状態になるほど精神的に辛くて、母に相談したところ「店に申し訳ないと思うなら今日頭下げてきなさい」と言われたので直接辞めると伝えて来ました。
勉強にも専念したいという気持ちはあったので辞めることは後悔していませんが、辞めると言いに行った時に「2日なんかお給料払えへんで」と言われました。
自分でも2日はひどいなと思っていたので図々しいかなと思い「はい」と言ってしまいました。制服をクリーニングに出して返す約束なのでそれは守りますが、クリーニング代でマイナスになってしまい、前の職場のバイト代(今月の携帯代を払う分なので極力使いたくありません)をくずさないといけません。
面接にかけてしまった時間とかでお給料引かれるのは納得ですが、クリーニング代だけでももらえないかなと思っています。
因みにお給料は全員手渡しだそうです。時給700円で9時間入りました。
2日で辞めたバイト代はもらえる? 労働基準法の基本
結論から言うと、2日間のアルバイトでも、労働した時間分の給料を受け取る権利があります。これは、労働基準法という法律で定められており、雇用形態や勤務期間に関わらず、すべての労働者に適用されます。
労働基準法では、使用者は労働者に対して、労働の対価として賃金を支払う義務があります。たとえ短期間の勤務であっても、労働者はその労働時間に応じた賃金を受け取る権利があります。今回のケースでは、2日間の勤務で9時間労働しているので、当然給料が発生します。
しかし、実際には、雇用主が給料を支払わないケースも存在します。その場合、労働者は自身の権利を守るために、適切な対応を取る必要があります。
未払い賃金への対処法
もし、雇用主が給料を支払わない場合、以下の手順で対応しましょう。
- 証拠の確保: 労働時間や給料に関する証拠を確保しましょう。タイムカード、シフト表、給与明細などがあれば、有力な証拠となります。今回は手渡しとのことなので、勤務時間や給料をメモしておく、または、一緒に働いていた同僚に証言してもらうことも有効です。
- 雇用主との交渉: まずは、雇用主に未払い賃金の支払いを求めましょう。直接会って話すのが難しい場合は、内容証明郵便で請求することもできます。内容証明郵便は、いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったかを証明するもので、法的効力があります。
- 労働基準監督署への相談: 雇用主との交渉がうまくいかない場合は、労働基準監督署に相談しましょう。労働基準監督署は、労働基準法違反の疑いがある場合に、調査や指導を行う機関です。相談することで、未払い賃金の支払いを促すための指導や、場合によっては法的措置を講じることができます。
- 弁護士への相談: 労働基準監督署の指導でも解決しない場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士は、法的知識に基づいて、未払い賃金の請求や訴訟などの手続きをサポートしてくれます。
クリーニング代について
今回のケースでは、制服のクリーニング代が問題となっています。一般的に、制服のクリーニング代は、雇用主が負担するのが原則です。しかし、就業規則や雇用契約書に、従業員が負担するという内容が記載されている場合は、その限りではありません。
もし、クリーニング代を自己負担する必要がある場合でも、給料から差し引かれることは、労働基準法上、原則として認められていません。ただし、本人が同意している場合は、例外的に認められることがあります。今回のケースでは、給料が手渡しであること、そして、本人が「はい」と答えてしまったことから、少し複雑な状況です。しかし、まずは雇用主に、クリーニング代の負担について相談してみることをお勧めします。
安心して働ける職場を見つけるために
今回の経験を活かし、今後は安心して働ける職場を見つけるために、以下の点に注意しましょう。
- 求人情報の確認: 求人情報には、給料、労働時間、仕事内容、福利厚生など、重要な情報が記載されています。応募前に、これらの情報をしっかりと確認しましょう。特に、給料については、時給だけでなく、交通費や残業代の有無なども確認することが重要です。
- 面接での質問: 面接では、仕事内容だけでなく、職場の雰囲気や人間関係についても質問しましょう。例えば、「どのような人が働いていますか?」「困ったときに相談できる人はいますか?」など、具体的な質問をすることで、職場の雰囲気をある程度把握することができます。
- 労働条件の確認: 採用が決まったら、労働条件を確認しましょう。雇用契約書には、給料、労働時間、休日、有給休暇など、重要な労働条件が記載されています。雇用契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば、雇用主に質問しましょう。
- 職場の見学: 可能であれば、職場の見学をさせてもらいましょう。実際に働く場所を見ることで、仕事内容や職場の雰囲気をより具体的にイメージすることができます。
飲食店のアルバイトで働く際の注意点
飲食店のアルバイトは、多くの高校生にとって、初めての仕事となることが多いです。そこで、飲食店のアルバイトで働く際に、特に注意すべき点をいくつかご紹介します。
- 労働時間: 労働時間は、学校の授業時間や、部活動の時間に合わせて調整する必要があります。無理のない範囲で働くようにしましょう。
- 休憩時間: 労働時間が6時間を超える場合は、45分以上の休憩、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を取る必要があります。休憩時間は、労働者の権利です。
- 残業: 残業が発生する場合は、残業代が支払われる必要があります。残業代は、通常の時給の25%増しで支払われます。
- 人間関係: 職場の人間関係は、仕事のモチベーションに大きく影響します。人間関係が良好な職場を選ぶことも重要です。
- ハラスメント: 職場でのハラスメントは、精神的な苦痛を与えるだけでなく、健康を害する可能性もあります。ハラスメントに遭った場合は、一人で悩まず、信頼できる人に相談しましょう。
まとめ
2日で辞めたアルバイトでも、労働した時間分の給料を受け取る権利があります。未払い賃金が発生した場合は、証拠を確保し、雇用主との交渉、労働基準監督署への相談、弁護士への相談といった手順で対応しましょう。また、安心して働ける職場を見つけるためには、求人情報の確認、面接での質問、労働条件の確認などが重要です。今回の経験を活かし、より良いアルバイト先を見つけましょう。
もし、今回の件で給料について未払いがあった場合、まずは雇用主に相談し、それでも解決しない場合は、労働基準監督署に相談することをお勧めします。また、今後のアルバイト探しでは、労働条件をしっかりと確認し、安心して働ける職場を選ぶようにしましょう。
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