18歳ひきこもりの弟を就労支援するには?就職・バイトの始め方と親ができること
18歳ひきこもりの弟を就労支援するには?就職・バイトの始め方と親ができること
今回は、18歳で長期間ひきこもり状態にある弟さんの就労支援について、具体的なアドバイスを求めるご相談です。ご相談者様は、弟さんの現状を憂い、何とかして社会との繋がりを持たせたいと考えていらっしゃいます。しかし、ご家族だけでの解決が難しく、専門的なサポートを求めています。
再質問。ひきこもりの弟(18歳)をどうしていいかわかりません。
不登校のカテゴリではちょっと具体的なアドバイスが無かったためこのカテでもう一度相談させてください。
もう約4年ひきこもり生活をしている弟がいます。母子家庭です。小学校卒業前に別学区の地域に引っ越し、弟だけ違う中学校に通学するようになってしばらくして不登校になり、今はバイトもせず一日中家にいます。精神科やカウンセラーへの通院は最初の2~3回連れて行ったきり通院を拒否し、いまでは母親が1人で病院やカウンセラーに行き、弟の状況を報告するだけの状態です。家にいるときも特に何をするでもなく昼寝してテレビみてボーっとしてるだけですがご飯は人一倍食べるため、食費や電気代などの面でも相当負担になってます。病院に連れて行こうとしても暴れたり、引っ張って連れて行こうとすると体重140kg近くもあるので寝そべって全く動きません。毎週タウンワークという求人誌を私がコンビニからとってきて「早くバイトしろ」と言って渡しますが、受取ってバイト探すのかと思いきや5分もしないうちにゴミ箱に捨ててしまってて、毎日のようにバイトしてせめて社会と関わりを持って食費や光熱費だけでも家にお金入れろと言っても「知らん」「よくわからん」「世の中甘くない」などわけのわからないことを言う始末です。その割に毎月親に小遣いをせびり、ちょっとした買い物はおろか自分が欲しい雑誌や飲食物なども自分自身では買いに行けず親に買いに行かせてます。
しびれを切らした母が職業訓練に行かせると言い、書類をもらってきましたが、何度もらってきて親が隠してもその書類を荒探ししてビリビリに破いたりして妨害します。
私は大学生で学費の面でも親に迷惑をかけておりこれ以上弟を野放しにできません。
なにより、一日中何もせず(家事も一切せず)食事の時間になるとのっそり居間に現れ、いただきますも言わずに家畜のようにご飯をむさぼり、ごちそうさまも言わず黙って部屋に戻っていく弟を見てると頭の血管がぶち切れそうになるくらい毎日頭にきます。
いい加減、強制的にでも弟を外に出してしっかり治療なりバイトなりさせたいのですが、もう病院の先生やカウンセラーなどでは解決の糸口が全く見えません。
どうすれば?どこに相談、支援を求めればいいのでしょうか?
原因はおそらく中学校進学で本来は小学校の友達と同じ中学校に行くはずが別の学区に引っ越した為、中学校で孤立したからだと思います。補足学力は見るに堪えないです。ローマ字はおろかカタカナのソとンの書き方すら違いがわからないみたいです。
以前に食事も小遣いもやらないようにしようとしたことがありましたが、ものすごい暴れまわった挙句、食器棚を倒して食器類すべて割りました。
無理にでも外に引っ張り出したいのですが140kg近くあるので動かないです。
この状況を打開するためには、多角的なアプローチが必要です。以下に、具体的なステップと、それぞれのステップで利用できる支援機関や制度について解説します。
1. 現状の正確な把握と、専門家への相談
まず、弟さんの現状を客観的に把握することが重要です。ご本人の状態、生活習慣、興味関心、そして過去の出来事などを詳細に記録しましょう。この情報をもとに、専門家に相談することで、適切な支援策を見つけることができます。
- 精神科医または心療内科医: 精神的な問題がひきこもりの原因となっている場合、適切な診断と治療が必要です。定期的な通院を促し、服薬やカウンセリングを通じて、症状の改善を目指しましょう。
- 臨床心理士またはカウンセラー: 精神科医と連携し、カウンセリングを通じて、弟さんの心のケアを行います。対話を通して、問題の根本原因を探り、解決策を見つけ出すサポートをします。
- 精神保健福祉センター: 各都道府県・市区町村に設置されており、精神保健に関する相談や支援を提供しています。ひきこもりに関する相談も受け付けており、専門家によるアドバイスや、適切な支援機関の紹介を受けることができます。
2. 家族へのサポート
ご家族だけで抱え込まず、周囲のサポートを得ることも重要です。家族が孤立してしまうと、問題解決がより困難になる可能性があります。
- 家族会や親の会: 同じような悩みを抱える家族が集まり、情報交換や悩み相談を行います。他の家族の経験談を聞くことで、孤独感を解消し、具体的な解決策を見つけるヒントを得ることができます。
- 地域の相談窓口: 市役所や保健所などには、家族向けの相談窓口が設置されています。専門家による相談や、地域の支援サービスに関する情報提供を受けることができます。
- 訪問看護ステーション: 精神的な問題を抱える方の自宅に、看護師や精神保健福祉士が訪問し、療養上の世話や相談を行います。本人が外出を拒否する場合でも、専門家からのサポートを受けることができます。
3. 就労支援サービスの活用
ひきこもりからの脱却を目指す上で、就労支援サービスの活用は非常に有効です。これらのサービスは、就労に向けた準備から、実際の就職活動、職場定着までをサポートしてくれます。
- 就労移行支援事業所: 障害者総合支援法に基づくサービスで、就労に必要な知識やスキルを習得するための訓練を行います。プログラムは、座学、実習、グループワークなど多岐にわたり、個々のニーズに合わせてカスタマイズされます。
- 就労継続支援事業所(A型、B型): 障害のある方が、働く場を提供し、就労に必要な知識や能力の向上をサポートします。A型は雇用契約を結び、B型は雇用契約を結ばずに作業を行います。
- 地域若者サポートステーション(サポステ): 厚生労働省が委託する事業で、15歳から49歳までの若者の就労を支援します。キャリアカウンセリング、職業訓練、職場体験など、様々なプログラムを提供しています。
- ハローワーク: 職業紹介や職業相談、求人情報の提供など、就職活動に関する様々なサポートを行っています。障害者向けの窓口も設置されており、専門的なアドバイスを受けることができます。
4. スモールステップでの目標設定
いきなりフルタイムでの就労を目指すのではなく、まずは小さな目標を設定し、達成感を積み重ねていくことが重要です。例えば、以下のようなステップを踏むことができます。
- 生活リズムの改善: 規則正しい生活習慣を身につけることから始めます。起床時間、就寝時間、食事時間などを固定し、徐々に活動時間を増やしていきます。
- 軽い運動: ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で運動を取り入れます。心身のリフレッシュになり、生活意欲の向上にも繋がります。
- ボランティア活動: 地域のお祭りやイベントの手伝いなど、短時間でできるボランティア活動に参加します。社会との繋がりを再構築し、自信を育むことができます。
- アルバイト: 短時間のアルバイトから始め、徐々に勤務時間を増やしていきます。仕事を通じて、社会性を身につけ、収入を得る喜びを味わうことができます。
5. コミュニケーションの工夫
弟さんとのコミュニケーションは、信頼関係を築き、問題解決に向けて協力体制を築く上で非常に重要です。以下の点に注意しましょう。
- 一方的な説教は避ける: 感情的にならず、落ち着いて話を聞く姿勢を示しましょう。弟さんの気持ちを理解しようと努め、共感的な言葉をかけることが大切です。
- 本人の意思を尊重する: 強制的に何かをさせようとするのではなく、本人の意思を確認し、同意を得てから行動しましょう。
- 具体的な提案をする: 「バイトをしろ」と漠然と言うのではなく、「〇〇のバイトはどう?」「一緒に説明会に行ってみよう」など、具体的な提案をしましょう。
- 褒める: 良い行動や小さな変化を見つけたら、積極的に褒めてあげましょう。自己肯定感を高め、自信を育むことができます。
6. 経済的な自立に向けた支援
経済的な自立は、ひきこもりからの脱却を目指す上で重要な要素です。以下の支援制度を活用し、経済的な基盤を整えましょう。
- 生活保護: 経済的に困窮している場合に、生活費を支援する制度です。申請には、様々な条件がありますが、まずは相談してみる価値があります。
- 障害年金: 精神疾患により、日常生活や就労に支障がある場合に、年金が支給される制度です。医師の診断書が必要となります。
- 傷病手当金: 病気やケガで働くことができなくなった場合に、給与の一部が支給される制度です。
- 求職者支援制度: 職業訓練の受講を支援し、訓練期間中の生活費を給付する制度です。
7. 焦らず、長期的な視点を持つ
ひきこもりからの脱却は、時間がかかることもあります。焦らず、長期的な視点を持って、弟さんを支えましょう。途中で挫折することもあるかもしれませんが、諦めずに、様々な支援策を試し、弟さんのペースに合わせて、寄り添いながらサポートを続けることが大切です。
今回の相談者様のように、ご家族だけで問題を抱え込まず、専門家や支援機関の力を借りながら、弟さんの自立をサポートしていくことが重要です。焦らず、一歩ずつ、弟さんの未来を切り開いていきましょう。
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8. 成功事例から学ぶ
実際にひきこもりから脱却し、就労に成功した方の事例を参考に、具体的な方法や心構えを学びましょう。インターネット検索や、書籍、講演会などで、様々な情報を得ることができます。
- Aさんの場合: 長年ひきこもり生活を送っていたAさんは、精神科医の治療とカウンセリングを受けながら、就労移行支援事業所に通い始めました。プログラムを通して、コミュニケーション能力やビジネスマナーを習得し、徐々に自信を取り戻しました。その後、Aさんは、一般企業への就職を果たし、現在も安定した生活を送っています。
- Bさんの場合: 中学卒業後からひきこもり状態だったBさんは、家族のサポートを受けながら、地域若者サポートステーション(サポステ)に通い始めました。キャリアカウンセリングや職業訓練を通じて、自分の強みや興味関心を発見し、IT系のスキルを習得しました。Bさんは、IT企業への就職に成功し、プログラマーとして活躍しています。
これらの成功事例から、諦めずに、適切な支援を受け、努力を続けることで、ひきこもりから脱却し、社会復帰を果たすことができるという希望を見出すことができます。
9. 専門家の視点
精神科医や臨床心理士、キャリアコンサルタントなど、専門家の視点から、ひきこもりからの脱却と就労支援について、アドバイスをまとめます。
- 精神科医: 精神的な問題がひきこもりの原因となっている場合、適切な治療と、服薬の継続が重要です。また、家族は、本人の状態を理解し、寄り添う姿勢を示すことが大切です。
- 臨床心理士: カウンセリングを通して、本人の心のケアを行い、自己肯定感を高めることが重要です。また、家族との連携を図り、良好なコミュニケーションを築くことも大切です。
- キャリアコンサルタント: 本人の強みや興味関心を見つけ出し、適切な職業選択を支援します。また、就職活動のサポートや、職場定着のためのアドバイスも行います。
専門家の意見を参考に、多角的な視点から、ひきこもりからの脱却と就労支援に取り組むことが重要です。
10. まとめ
18歳の弟さんのひきこもりからの脱却と就労支援は、簡単ではありませんが、適切な支援と、ご家族のサポートがあれば、必ず道は開けます。焦らず、諦めずに、様々な支援策を試し、弟さんのペースに合わせて、寄り添いながらサポートを続けていきましょう。専門家への相談、就労支援サービスの活用、スモールステップでの目標設定、コミュニケーションの工夫、経済的な自立に向けた支援、そして、長期的な視点を持つことが、成功への鍵となります。
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