飲食店のアルバイトを無断欠勤してしまった…退職届とお金の未払いについて、どうすればいい？【キャリアコンサルタントが解説】
飲食店のアルバイトを無断欠勤してしまった…退職届とお金の未払いについて、どうすればいい？【キャリアコンサルタントが解説】
この記事では、飲食店のアルバイトを無断欠勤してしまい、退職の手続きや未払いのお金について悩んでいるあなたに向けて、キャリアコンサルタントの視点から具体的なアドバイスを提供します。無断欠勤をしてしまった背景、退職届の書き方、未払い賃金の請求方法など、あなたの疑問を一つひとつ解決し、今後のキャリア形成に役立つ情報をお届けします。
はじめまして。
先日まで飲食店のキッチンでアルバイトをしていた学生です。
その勤務先を無断欠勤してしまいました。
理由としては、店長がお金の管理がずさんだったことです。
3月から初め先月末に初給料をもらいました。
口座に振り込まれていた金額があきらかにすくなかったのです。
そして、給料明細をもらって労働時間を計算したら最低でも2日分はすくなかったです。
そのお店は退勤時間はシフトには記載されておらず、証拠がないので何もいわなかったのですが、こんなところで働いてられるかと思って、いかなくなってしまいました。
出勤退勤時間は自分の携帯に30分単位切り捨てでメモっていたので、少ないのは間違いないです。
たまに店長が｢俺がタイムカード押しとくわ！｣といっていたので、その時に切っていなかったのだと思います。
実際に退勤のときに不安なので押しに言ったら慌てて、出勤退勤をPCで入力していた日もありました。
しかし、このまま無断欠勤でバックレ（今でもそのような感じですが）てしまうのは、けじめがないので、自転車に貼る店のステッカーとともに退職届を内容証明郵便で送ろうと思っています。
その時にお金の旨は伝えるべきでしょうか？？
入っていなかった2日分は自分でしっかり押しにいかなかったのが悪いのであきらめています。
長々となりましたが、よろしくお願いします。
1. 無断欠勤をしてしまった場合の基本的な対応
まず、無断欠勤をしてしまったことに対する「けじめ」をつけるために、退職の手続きを進めることは非常に重要です。今回のケースでは、店長との金銭トラブルが原因で無断欠勤に至ったとのことですが、感情的になってしまう気持ちは理解できます。しかし、今後のキャリアのためにも、冷静に、そして誠実に対応することが大切です。
1-1. 退職の意思表示
無断欠勤をしてしまった場合でも、まずは退職の意思を正式に伝えることが必要です。今回の相談者様のように、退職届を内容証明郵便で送る方法は、証拠が残り、後々のトラブルを避けるために有効です。退職届には、退職日、退職理由（今回は「一身上の都合」で問題ありません）、そしてお詫びの言葉を簡潔に記載しましょう。未払い賃金について言及するかどうかは、状況に応じて判断します。
1-2. 連絡手段の確保
退職の手続きを進めるにあたり、店側との連絡手段を確保しておくことも重要です。電話やメールなど、確実に連絡が取れる手段を確保しておきましょう。万が一、退職届が届かない、あるいは店側から連絡がないといった事態に備えて、記録を残しておくことも大切です。
2. 退職届の書き方と注意点
退職届は、あなたの退職の意思を正式に伝えるための重要な書類です。ここでは、退職届の書き方と、内容証明郵便で送る際の注意点について解説します。
2-1. 退職届の基本的な書き方
退職届には、以下の項目を記載します。
- 宛名: 会社名と代表者名を記載します。
- 退職願or退職届: どちらでも構いませんが、退職の意思を明確にするために「退職届」の方が望ましいです。
- 退職理由: 「一身上の都合」と記載するのが一般的です。
- 退職日: 退職したい日付を記載します。
- 署名・捺印: 自分の名前を書き、認印を押します。
例文:
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇 〇〇 様
退職届
私儀
この度、一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。
〇〇年〇月〇日
〇〇 〇〇 印
2-2. 内容証明郵便の利用
内容証明郵便は、郵便局が「いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったか」を証明してくれるサービスです。退職届を確実に相手に届け、後々のトラブルを避けるために有効です。
- 内容証明郵便の作成: 退職届の原本と、同じ内容のコピーを2部作成します。
- 郵便局での手続き: 郵便局で内容証明郵便のサービスを利用します。窓口で手続きを行い、退職届のコピーに証明印が押されます。
- 送付: 退職届の原本を相手に郵送し、コピーは手元に保管しておきます。
2-3. 未払い賃金について言及するかどうか
今回のケースでは、未払い賃金の問題も発生しています。退職届に未払い賃金について言及するかどうかは、あなたの判断によります。もし、未払い賃金の請求を考えている場合は、退職届にその旨を記載することも可能です。ただし、感情的な表現は避け、事実に基づいて簡潔に記載しましょう。
例:
給与明細と実際の労働時間に相違があり、未払い賃金が発生している可能性があります。
詳細については、後日改めてご相談させていただきたく存じます。
3. 未払い賃金の問題への対応
未払い賃金の問題は、労働者にとって非常に重要な問題です。ここでは、未払い賃金が発生した場合の対応について解説します。
3-1. 証拠の収集
未払い賃金を請求するためには、証拠の収集が不可欠です。今回のケースでは、以下の証拠を収集しましょう。
- 給与明細: 給与明細は、未払い賃金の有無を判断するための重要な資料です。
- 出勤・退勤時間の記録: 携帯電話のメモ、タイムカードのコピーなど、出勤・退勤時間を証明できる記録を収集します。
- 店長とのやり取りの記録: メールやLINEなど、店長とのやり取りの中で、給与や労働時間に関する言及があれば、記録しておきましょう。
3-2. 会社への請求
証拠を収集したら、会社に対して未払い賃金の請求を行います。まずは、会社に対して書面で請求書を送付します。請求書には、未払い賃金の金額、計算根拠、そして支払いを求める期日を明記します。内容証明郵便で送付すると、証拠が残り、より効果的です。
3-3. 専門家への相談
会社との交渉がうまくいかない場合は、専門家への相談を検討しましょう。弁護士や労働問題に詳しい専門家は、あなたの権利を守るために適切なアドバイスをしてくれます。また、労働基準監督署に相談することも可能です。労働基準監督署は、労働基準法違反の疑いがある場合に、会社に対して調査や指導を行います。
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4. 今後のキャリア形成のために
今回の経験は、あなたにとって大きな学びとなるはずです。無断欠勤をしてしまったことは反省すべき点ですが、同時に、労働環境や金銭管理に対する問題意識を持つきっかけにもなったはずです。今後のキャリア形成のために、この経験を活かしましょう。
4-1. 労働条件の確認
新しい職場を探す際には、労働条件をしっかりと確認することが重要です。給与、労働時間、休憩時間、休日など、労働条件に関する情報を事前に確認し、不明な点があれば、採用担当者に質問しましょう。労働条件が明確に記載された労働契約書を交わすことも大切です。
4-2. 労働基準法の理解
労働基準法は、労働者の権利を守るための法律です。労働基準法に関する知識を身につけることで、不当な扱いから自分自身を守ることができます。労働基準法に関する情報は、厚生労働省のウェブサイトなどで確認できます。
4-3. キャリアプランの構築
今回の経験を活かし、今後のキャリアプランを構築しましょう。どのような仕事に興味があるのか、どのようなスキルを身につけたいのか、具体的に考え、目標を設定することが重要です。キャリアプランを立てることで、目標達成に向けた具体的な行動計画を立てることができます。
4-4. スキルアップの努力
キャリアアップのためには、スキルアップの努力も欠かせません。自分の興味のある分野や、将来的に必要となるスキルを習得するために、積極的に学習しましょう。資格取得やセミナーへの参加、自己学習など、様々な方法があります。
5. まとめと今後のアクションプラン
今回のケースでは、無断欠勤という状況から、退職の手続き、未払い賃金の問題、そして今後のキャリア形成について解説しました。以下に、具体的なアクションプランをまとめます。
- 退職届の作成と送付: 退職届を作成し、内容証明郵便で送付しましょう。
- 証拠の収集: 未払い賃金を請求するために、証拠を収集しましょう。
- 会社への請求: 会社に対して未払い賃金の請求を行いましょう。
- 専門家への相談: 必要に応じて、弁護士や労働問題に詳しい専門家に相談しましょう。
- 労働条件の確認: 今後の職場選びでは、労働条件をしっかりと確認しましょう。
- キャリアプランの構築: 今後のキャリアプランを構築し、目標を設定しましょう。
- スキルアップの努力: スキルアップのために、積極的に学習しましょう。
今回の経験を通して、あなたは多くのことを学び、成長できたはずです。この経験を活かし、今後のキャリアをより良いものにしてください。応援しています。
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