連帯保証人の責任と、元夫への請求：20年越しの住宅ローン問題解決ガイド
連帯保証人の責任と、元夫への請求：20年越しの住宅ローン問題解決ガイド
この記事では、住宅ローンの連帯保証人としての責任を負いながら、離婚や元夫の行方不明といった困難な状況に直面し、長年にわたり経済的な負担を強いられている方々に向けて、具体的な解決策と法的知識を提供します。特に、元夫が現在経営している飲食店への請求可能性や、これまでの支払いを考慮した上での今後の対応について、専門的な視点から解説します。
約20年前に住宅ローンを組みました。
契約者：元夫
連帯保証人：私、私の父
公庫3000万円とオリエントコーポレーション500万円で住宅ローンを組みました。
その後、元夫は愛人と行方不明になり、私は子供が小さかったため、働くことができず、家は競売にかかりました。
競売の後も、オリエントコーポレーションのお金を28,000円毎月払っています。
その後、元夫が飲食店を経営していることを雑誌で知りました。
オリエントコーポレーションのお金を私は必死に20年以上も払ってきて、元夫はオーナー店長をしています。
信用情報も私が延滞なく払っているので、傷などはないかもしれません。
オリエントに連絡して、その店に請求してほしいと言っても、住んでいる住所しか請求できないと言われました。
元夫の店も店の住所もわかっていても請求できないのでしょうか？
取り立てやすい方からとるのでしょうか？
今まで22年間私が払ったローンはもういいので、残りを契約者に払わすことはできませんか？
文章にまとまりがなく、すみません。御助言宜しくお願いします。
1. 連帯保証人の法的責任と現状の整理
まず、ご相談内容を整理し、連帯保証人としての法的責任と現状を明確にしましょう。住宅ローン契約において、連帯保証人は、主債務者（元夫）がローンの返済を滞った場合に、債務者と同等の責任を負います。つまり、元夫が返済できない場合、連帯保証人であるあなたは、残りの債務を返済する義務があります。今回のケースでは、元夫の行方不明と家の競売という状況を経て、あなたはオリエントコーポレーションへの返済を続けているとのこと。これは、連帯保証人としての責任を履行している状態と言えます。
しかし、20年以上も返済を続け、元夫が経済的に余裕のある状況であるにもかかわらず、あなたが負担を強いられているのは、不公平感があるでしょう。この状況を改善するために、以下のステップで対応を検討しましょう。
2. オリエントコーポレーションへの対応：請求の可能性を探る
オリエントコーポレーションが元夫の店舗への請求を拒否しているとのことですが、諦める前に、以下の点を再確認し、交渉を試みましょう。
- 債権回収の方針：オリエントコーポレーションの債権回収の方針は、必ずしも一律ではありません。元夫の店舗の住所が判明している場合、状況によっては、債権回収の対象となる可能性があります。再度、オリエントコーポレーションに連絡し、元夫の現在の状況（店舗経営、収入状況など）を説明し、請求を検討するよう強く要請しましょう。
- 弁護士への相談：オリエントコーポレーションの対応が変わらない場合、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、法的観点から債権回収の可能性を評価し、適切な法的手段（内容証明郵便の送付、訴訟など）を講じることができます。弁護士費用はかかりますが、長年の負担を考えると、検討する価値は十分にあります。
- 債権譲渡の可能性：オリエントコーポレーションが債権回収を諦める場合、債権を他の債権回収会社に譲渡する可能性があります。その場合、債権回収会社は、より積極的に債権回収を行う場合があります。債権譲渡の可能性についても、オリエントコーポレーションに確認してみましょう。
3. 元夫への請求：法的手段の検討
元夫が飲食店を経営していることが判明している以上、元夫に対して直接請求することも検討できます。この場合、以下の法的手段が考えられます。
- 内容証明郵便の送付：元夫に対し、未払い債務の支払いを求める内容証明郵便を送付します。内容証明郵便は、法的効力はありませんが、相手にプレッシャーを与え、交渉を有利に進める効果があります。また、訴訟を起こす際の証拠にもなります。
- 支払督促：裁判所を通じて、元夫に支払いを命じる手続きです。比較的簡易な手続きであり、費用も抑えられます。元夫が異議を申し立てない場合、確定判決と同様の効力を持つことになります。
- 訴訟：元夫に対し、未払い債務の支払いを求める訴訟を起こします。訴訟は、時間と費用がかかりますが、最終的な解決手段となります。裁判所は、証拠に基づき、元夫に支払いを命じる判決を下します。
これらの法的手段を講じるにあたっては、弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。弁護士は、あなたの状況に合わせて、最適な法的手段を選択し、手続きをサポートしてくれます。
4. これまでの支払いと今後の負担：調整の可能性
20年以上にわたるあなたの支払いは、非常に大きな負担であったことでしょう。これまでの支払いを考慮し、今後の負担を軽減するために、以下の点を検討しましょう。
- 過払い金の有無：住宅ローンに過払い金が発生している可能性があります。弁護士に相談し、過払い金の有無を調査してもらいましょう。過払い金が発生している場合、取り戻すことができます。
- 債務整理：あなたの経済状況によっては、債務整理を検討することもできます。債務整理には、自己破産、個人再生、任意整理などがあります。弁護士に相談し、あなたの状況に最適な債務整理の方法を選択しましょう。
- 元夫との交渉：元夫と直接交渉し、これまでの支払いを考慮した上で、今後の返済計画について話し合うこともできます。元夫が合意すれば、負担を軽減できる可能性があります。
5. 信用情報への影響と対策
信用情報に傷がない可能性があるとのことですが、念のため、信用情報を確認することをお勧めします。信用情報機関（CIC、JICCなど）に開示請求を行い、あなたの信用情報を確認できます。もし、延滞などの情報が登録されている場合は、弁護士に相談し、対応策を検討しましょう。
6. 専門家への相談の重要性
今回の問題は、法的知識や専門的な判断を必要とする複雑な問題です。一人で抱え込まず、必ず専門家（弁護士、ファイナンシャルプランナーなど）に相談しましょう。専門家は、あなたの状況に合わせて、最適な解決策を提案し、手続きをサポートしてくれます。
特に、弁護士は、法的観点から、債権回収の可能性、訴訟の可否、債務整理の選択肢などを判断し、あなたの権利を守るために尽力してくれます。ファイナンシャルプランナーは、あなたの家計状況を分析し、今後の返済計画や生活設計についてアドバイスしてくれます。
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7. まとめ：問題解決への道筋
今回の問題は、長期間にわたる経済的な負担と、元夫の責任逃れという、非常に複雑な状況です。しかし、諦めずに、以下のステップで問題解決に向けて進みましょう。
- オリエントコーポレーションとの再交渉：元夫の店舗への請求を再度依頼し、状況を説明する。
- 弁護士への相談：法的手段の可能性、債権回収の見込みについて専門家の意見を求める。
- 元夫への請求：内容証明郵便の送付、支払督促、訴訟など、法的手段を検討する。
- 信用情報の確認：信用情報に問題がないか確認し、必要に応じて対策を講じる。
- 今後の負担軽減：過払い金の有無、債務整理、元夫との交渉など、負担を軽減する方法を検討する。
あなたの置かれた状況は大変厳しいものですが、適切な対応と専門家のサポートを得ることで、必ず解決の道が開けます。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。
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