里親家庭での経験から「普通」に悩み、社会に出ることに不安を感じているあなたへ
里親家庭での経験から「普通」に悩み、社会に出ることに不安を感じているあなたへ
この記事では、里親家庭での経験から「普通」や「常識」に馴染めず、社会に出ることに不安を感じているあなたに向けて、具体的なアドバイスと心の持ち方をお伝えします。あなたのこれまでの経験を理解し、どのようにしてその経験を活かし、社会で自分らしく生きていくことができるのか、一緒に考えていきましょう。
一時保護の後、私は里親家庭に引き取られることが決まり、高校の3年間里親さんと過ごすことになりました。里親さんの家庭には私が高校一年生の時に小学一年生の養子の女の子が1人暮らしていました。その子は３歳のころに引き取られたそうです。私は里親家庭に馴染むことが最後まで出来ませんでした。里親さんは社会的にみたらとても立派な方だと思います。ですが私にとってその正しさはとてもキツいものに感じてしまっていました。里親さんのお母さんは「社会に出たら常識なのよ」「これが当たり前のことなの」「普通はみんなそうするのよ」と毎晩のように私に対して叱ってきました。私はその当たり前のことも、普通のことも、常識も、全く学ばずに成長してしまい、なんで怒られるのかも全く理解できず、ただ本当にやるせない気持ちでいっぱいでした。そして里親さんは養子の女の子に対しては我が子同然という愛情を注いでいたのですが、私に対しては他人の子、というような差や壁がありました。目の前で愛のある家庭をずっと眺めながら暮らしている気分でした。里親さんは口では君も同じ釜の飯を食べた家族なんだ、と言ってくれてはいましたが、(お父さんの方が)お母さんの方は私がリビングからいなくなると「本当に嫌な女」「態度が気にくわない」と毎晩のようにお父さんに愚痴っていました。私も自分で愛想が悪いことは自覚しています。ですが心を閉ざしてしまうことで自分を守ってきたため、どう振る舞って良いのか、どうしたら可愛がってもらえるのか、それがどうしても今でもわかりません。里親さんとは上手くいかなかったけれど、社会で生きられる人間に育てるために里親さんがわたしに対してきつく接していたのはわかっていました。それは今でも感謝しています。その3年間があったから、辛かったけれど今はその「普通」に不器用ながらも溶け込めることができています。高校時代は部活は途中で辞め、バイトに明け暮れました。(飲食店の接客)門限が20時だった為、バイトも目一杯は出来ませんでしたが、バイトをしていくうちに今まで自分に足りていなかった部分が手にとってわかるようになり、少しずつ変わっていくことができました。私にとってアルバイトをした経験は今でも役に立っています。大学進学はもちろん美術大学を考えていました。ですがこの時に経済的な措置が里親さんや児童相談所からは受けられないと知り、美術大学を諦めざるを得ない状況になりました。奨学金は出来る限り取れるものを取り、バイトで稼いだ貯金を切り崩し、私立大学へ進学することに決めました。里親家庭は3年間の契約で、児童保護も18歳で打ち切られる為、1人暮らしをすると決めていたのですが、大学進学との両立は不可能という決断になり、父親の元へ一度戻ることになりました。3年ぶりに2人で暮らすことになったのですが、父親は半ば精神病になっていた為、私がバイトで遅く帰宅するだけでバイト先まで電話をし、「責任者を呼んでこい」と怒鳴り散らしました。(遅くといっても23時になる前)父も仕事も不安定で、母も浮気をして家を出て、自分のせいで崩れたと思い、不安な気持ちで1人で生活していたのだと思います。ですが、このままだとまた自分がダメになると思い、1ヶ月足らずで父の家を出ることにしました。父も自分じゃダメにしてしまうと思ったのか、母親に電話をし私の面倒をみてほしい。と頼み込んでくれました。(後から母に聞いた話で知りました)母はこのころ離婚の原因になった浮気相手と再婚をし、2人で暮らしていました。とても屈辱的で、許せない気持ちでいっぱいでしたが、悔しい気持ちを抑えて自分の為にと、頭を下げて居候させてもらうことになりました。父が一度自己破産をし、未だに借金が多額残っていた為、世帯分離をしてもらい、保険料や生活費、学費、携帯代などは全て自分で工面していました。母の家で暮らしていた時期は食費も水道代も電気代も、私にかかる費用は全て母が計算し毎月母に支払っていました。なので経済的に母に負担は一切かけていませんでした。母は未だに生活保護を受けていた為、働いてはいませんでした。ですが鬱病だった頃の母とは別人のように元気で幸せそうな母に変わっていました。辛くて鬱病だった母しかみたことがなかったので、母もやっと幸せになれたからこれでよかったのかもしれないと、自分の中で割り切ろうと思いました。気持ちの葛藤は実際には今でも続いています。再婚相手はフリーターで収入も日雇いで働いた時の分だけという感じでした。働ける状況にいる人間がただ怠けて生活保護に頼り、本当に苦しい生活で頑張っている人たちより豊かな暮らしをしていることに、だんだんと腹が立っていきました。
1. 「普通」や「常識」への違和感：なぜ感じるのか？
里親家庭での経験から、「普通」や「常識」に馴染めなかったとのこと、大変つらい経験でしたね。なぜ、あなたは「普通」に違和感を感じていたのでしょうか？それは、あなたが育ってきた環境と、里親家庭の「普通」が大きく異なっていたからです。
例えば、里親家庭では「社会に出たら常識」という価値観が重視されていましたが、あなたはそれまで、その「常識」を学ぶ機会が少なかったのかもしれません。また、愛情表現やコミュニケーションの取り方も、家庭環境によって大きく異なります。あなたは、里親家庭での愛情のあり方と、自分が求めていた愛情の形との間にギャップを感じ、戸惑い、心を閉ざしてしまったのかもしれません。
この違和感は、決してあなただけのものではありません。様々なバックグラウンドを持つ人々が、社会に出る際に感じる普遍的な悩みです。しかし、この違和感を理解し、乗り越えることが、自分らしく生きるための第一歩となります。
2. 自己肯定感を高めるために
里親家庭での経験から、自己肯定感が傷ついてしまったかもしれません。自己肯定感を高めるためには、まず、自分自身を理解し、受け入れることが重要です。自己肯定感は、あなたの強みや弱み、過去の経験を包括的に理解し、それらを受け入れることから生まれます。
- 自分の感情を認識する: 過去の経験を振り返り、どのような時に辛さや悲しみを感じたのか、具体的に書き出してみましょう。感情を言葉にすることで、客観的に自分を理解することができます。
- 自分の強みを発見する: アルバイトの経験から、自分に足りない部分が分かり、変わることができたとありますね。これは、あなたが自己成長できる力を持っている証拠です。過去の経験から得た学びや、困難を乗り越えた経験を振り返り、自分の強みを見つけましょう。例えば、コミュニケーション能力、問題解決能力、忍耐力など、様々な強みがあるはずです。
- 小さな成功体験を積み重ねる: 自己肯定感を高めるためには、小さな成功体験を積み重ねることが効果的です。目標を設定し、それを達成することで、自信を育むことができます。例えば、資格取得、新しいスキルの習得、ボランティア活動への参加など、自分に合った目標を設定し、達成を目指しましょう。
- 自分を大切にする: 自分を大切にすることは、自己肯定感を高める上で非常に重要です。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、心身の健康を保つための習慣を身につけましょう。また、趣味や好きなことに時間を使い、リラックスすることも大切です。
3. コミュニケーション能力を磨く
里親家庭で「どう振る舞って良いのか、どうしたら可愛がってもらえるのか、それがどうしても今でもわかりません」と感じているとのこと、コミュニケーションについて悩んでいるのですね。コミュニケーション能力は、社会生活を送る上で非常に重要なスキルです。特に、人間関係を築き、円滑なコミュニケーションを図るためには、相手の気持ちを理解し、自分の気持ちを適切に伝えることが求められます。
- 傾聴力を高める: 相手の話を注意深く聞き、理解しようと努めましょう。相槌を打ったり、質問をしたりすることで、相手に「話を聞いている」という意思表示をすることが大切です。
- 共感力を養う: 相手の気持ちを理解し、共感する姿勢を示しましょう。相手の立場に立って物事を考え、感情を共有することで、信頼関係を築くことができます。
- 自己表現力を磨く: 自分の気持ちや考えを、分かりやすく相手に伝えられるように練習しましょう。具体的に話す、相手の目を見て話す、適切な言葉遣いを心がけるなど、様々な方法があります。
- アサーティブなコミュニケーションを学ぶ: 自分の意見を尊重しつつ、相手の意見も尊重するコミュニケーション方法を学びましょう。自分の気持ちを率直に伝え、相手との建設的な関係を築くことができます。
- ロールプレイングで練習する: 友人や家族、またはキャリアコンサルタントとロールプレイングを行い、様々な状況でのコミュニケーションを練習しましょう。
4. 仕事選び：あなたの強みを活かす
アルバイトの経験から、接客業で「今まで自分に足りていなかった部分が手にとってわかるようになり、少しずつ変わっていくことができました」とありますね。接客業での経験は、コミュニケーション能力や問題解決能力を磨く上で非常に役立ちます。あなたの経験を活かせる仕事はたくさんあります。
仕事を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- 自己分析: 自分の強み、興味、価値観を明確にしましょう。過去の経験から得た学びや、得意なこと、好きなことを洗い出し、自己理解を深めます。
- 業界・職種研究: 興味のある業界や職種について、情報収集を行いましょう。企業のウェブサイト、求人情報、業界誌などを参考に、仕事内容、求められるスキル、キャリアパスなどを調べます。
- 企業研究: 興味のある企業について、企業理念、事業内容、社風などを調べましょう。企業のウェブサイトやSNS、口コミサイトなどを参考に、企業の情報を収集します。
- 求人情報の確認: 興味のある求人情報を確認し、応募資格、仕事内容、給与、福利厚生などを確認しましょう。
- 面接対策: 面接対策を行い、自己PR、志望動機、自己紹介などを練習しましょう。
あなたの経験を活かせる職種としては、以下のようなものが考えられます。
- 接客・サービス業: アルバイトでの接客経験を活かし、お客様とのコミュニケーションを活かせる仕事です。ホテル、レストラン、アパレル、美容など、様々な業種があります。
- 営業職: コミュニケーション能力や問題解決能力を活かし、お客様との信頼関係を築き、目標達成を目指す仕事です。
- 事務職: コミュニケーション能力や、正確性、几帳面さを活かし、様々な業務をサポートする仕事です。
- クリエイティブ職: 美術大学を諦めた経験を活かし、デザインやイラスト、Web制作など、創造性を活かせる仕事です。
- 福祉・介護職: 人を支えたいという気持ちを活かし、高齢者や障害者の生活をサポートする仕事です。
これらの職種以外にも、あなたの経験や興味関心に合わせて、様々な仕事を選ぶことができます。大切なのは、自分の強みを活かし、やりがいを感じられる仕事を選ぶことです。
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5. 経済的な自立に向けて
大学進学のために奨学金を活用し、アルバイトで学費を工面した経験は、経済的な自立を目指す上で非常に貴重なものです。経済的な自立は、自己肯定感を高め、自分の力で人生を切り開くための基盤となります。
- 収入と支出の管理: 収入と支出を把握し、無駄な出費を減らすように心がけましょう。家計簿をつけたり、家計管理アプリを活用したりするのも良いでしょう。
- 貯蓄: 収入の一部を貯蓄に回し、将来に備えましょう。目標額を設定し、計画的に貯蓄を進めることが大切です。
- キャリアアップ: スキルアップや資格取得を通じて、キャリアアップを目指し、収入を増やす努力をしましょう。
- 副業: 本業に加えて、副業を行うことで、収入を増やすことができます。自分のスキルや経験を活かせる副業を探してみましょう。
- 資産形成: 投資や不動産など、資産形成について学び、将来的な資産形成を目指しましょう。
6. 周囲との関係性：理解を求める
里親家庭での経験から、周囲との関係性に悩んでいるとのこと、理解を求めることは非常に大切です。周囲の人々に自分の経験を理解してもらうことで、孤独感を軽減し、支えを得ることができます。
- 信頼できる人に話す: 家族、友人、カウンセラーなど、信頼できる人に自分の経験を話しましょう。話すことで、気持ちが整理され、客観的なアドバイスを得ることができます。
- オープンな姿勢を持つ: 自分の経験について、オープンな姿勢で語ることで、周囲の人々の理解を深めることができます。
- 説明する努力をする: 自分の考えや感情を、分かりやすく相手に説明する努力をしましょう。
- 理解を求める: 周囲の人々に、自分の経験を理解してほしいという気持ちを伝えましょう。
- サポートグループに参加する: 同じような経験を持つ人々のサポートグループに参加することで、共感を得たり、情報交換をしたりすることができます。
7. 今後のキャリアと人生：未来への希望
これまでの経験を振り返ると、あなたは多くの困難を乗り越え、成長してきました。里親家庭での経験、経済的な苦労、人間関係の悩みなど、様々な経験が、あなたを強くし、人間性を豊かにしています。
これからのキャリアと人生において、大切なのは、自分の強みを活かし、自分らしく生きることです。「普通」に囚われず、自分の価値観を大切にし、自分のペースで進んでいきましょう。過去の経験は、あなたにとって大きな財産です。それを活かし、未来への希望を持って、一歩ずつ前進していきましょう。
もし、キャリアについてさらに具体的なアドバイスが必要な場合は、専門家への相談も検討しましょう。あなたの経験を理解し、寄り添いながら、あなたのキャリアプランを一緒に考えてくれるはずです。
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